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《森近 霖之助》 No.500 Character <第七弾> GRAZE(2)/NODE(5)/COST(3) 種族:人間/妖怪 (自動α): 〔あなたがプレイするコマンドカード〕のコストは-1される。 (自動α): 〔装備カードがセットされているあなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:+1/+1」を得る。 攻撃力(5)/耐久力(3) 「使えるかどうか、じゃない。肝心なのは使うかどうかだ」 Illustration:会帆 コメント 森近 霖之助/1弾のリメイクカード。 能力は自身のコマンドのコストを-1するものと、装備された味方をパンプアップするもの。 一つ目は普通に嬉しく、重複もするため、複数そろえることで離反工作などの高コストコマンドをうち易くなる。 二つ目は装備を多様するデッキと相性がよく、ナズーリン/7弾や蓬莱山 輝夜/5弾、寅丸 星/7弾などと相性がよい。 こちらの効果も重複するので、複数場に出しておきたいところ。 ただし彼自身は人界剣「悟入幻想」で焼かれてしまうなど耐久力に問題があるため、装備などで補完してやりたいところ。 収録 第七弾 Tactical Starter スターターデッキ星 関連 森近 霖之助/1弾 森近 霖之助/7弾 森近 霖之助/12弾 森近 霖之助/16弾 森近 霖之助/20弾
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【名前】 森近霖之助 【出典】 東方project 【性別】 男 【年齢】 不明だが、恐らくは120歳以上。 【名ゼリフ】 「やれやれ、蓮くんの流出には死を覚悟していたのだけど。どうやら僕も幻想郷の住民として生きていけるみたいだね。 幻想郷は全てを受け入れる。それはそれは残酷なことだけど。だからって奇跡なき世界が優しいとも限らない。 まあもし現実に絶望してこっちに来ることがあれば、香霖堂に寄ってみてくれ。安くしておくよ」 【本ロワの動向】 参戦時期は不明。まあ原作が原作であるから何処から参戦しようとあまり関係ないとも言えるが。 殺し合いに巻き込まれ、ああ面倒だとボヤキつつ最初に出会ったのはヤン・ウェンリー。 住んでる世界はほぼ真逆と言っていい二人ではあるが、互いの性格や知識、考えや方針から意気投合。とりあえず情報交換でも、と近場の図書館に赴き、そのままロワ終盤まで居座り続けることになる。 コンビ結成後はずっと本を読んだり、ヤンと駄弁ったり、時たま訪れる参加者と幾ばくかの会話をしたりしながら図書館に引きこもり続けた。彼らが図書館から出たのは第五回放送のあたりであり、実に30時間近く引きこもっていたことになる。本の虫パネェ。 とは言ってもただ引きこもっていたわけでは断じてなく、ヤンや他の参加者(もっぱら松井さん)と一緒に異なる複数の世界や光彦スイッチ、ロワの根幹についてを度々考察していた。 なお、図書館にはマーダーも多く訪れていたのだが、彼らは皆一貫して二人のことを司書だと思い込み結果的に見逃されていた。 考察面以外でも、ヤンはラインハルト・ハイドリヒとの問答でかの黄金の獣に道を示し敬意を表されたり、ゴローからはアームロックを伝授されたりと中々に多くのイベントを経験している。 第五回放送終了直後、二人は総軍大戦にて命を散らしたアドルフ・ラインハルトに代わり年少組を率いていたマイケル・ウィルソンと遭遇。 彼が大規模な対主催グループを率いていること、ロワが終盤に差し掛かり残るマーダーも数少ないこと。そして主催に対抗するために一度対主催の面々を一か所に集める必要があること。 それを聞いたヤンと霖之助は自分たちの拠点としていた図書館を明け渡すことを決める。 かくして適度な広さと豊富な資料を備え、何より考察役だった二人のいる図書館が対主催の合流場所に決定され、二人は多くの対主催と合流することとなる。 中でもシンジと愉快な仲間たちとはロワ内でも数少ない考察組ということもあり、相手はまだ子供とはいえ非常に関心し、友好的に接していた。 その後は自分たちと愉快な仲間たち、そしてチーム・サティスファクションが中心となり作戦を立案。全ての黒幕であるカールクラフト=メルクリウスの打倒と座の破壊が決定される。 坂上覇吐が宴会の開催を提案し場が沸き立つ中、霖之助とヤン、そして空目だけは図書館に残り作戦の後詰めをすることとなる。 問題はカールクラフト以外の黒幕の存在、そして彼らが紡ぎあげているであろう混沌の物語への対処。 長い話し合いの結果、YHVHは蒼衣の持つ断章で対抗可能であり、神野は空目と十神が対応することに決まる。 そこまでは良かった。だがYHVHの消滅と共に発生する可能性のある「混沌の物語の拡散」に対する処遇を巡り、霖之助とヤンは空目に食い下がる。 空目の主張は、神野を退けた空目が人柱となり、混沌の物語に指向性を与えるというもの。 前から自分は《異界》に行くことを望んでいた。《幻想》に成り果てることを望む人間はこの場では自分だけであり、故に生贄としては最適であると。 しかし霖之助は反論する。幻想になると一口に言っても、自分の知る幻想入りなどとは違い概念との融合は何が起きるかわからない。自我が消えてなくなるかもしれないし、全く別の精神性へと変化するかもしれない。 それは人間にとって死と同義なのではないか。そう問う霖之助に対し、空目は一言だけ告げる。 死か、それも悪くない。 事ここに至りヤンと霖之助はこれ以上何を言っても無駄であると悟る。ならば混沌の物語の拡散が起こらないことを祈るだけだという言葉で締めくくり、三人だけの作戦会議は終了する。 その後はある種、出来レースと言っても過言ではなかった。ダークザギ戦やYHVH戦で幾ばくかの犠牲は生じたものの、ほぼヤンの作戦通りに事が進み、見事水銀とYHVHは討ち取られる。 皆が勝利に沸き立つ中、しかしそこには空目やベヨネッタ、影狼やユーリといった面々の姿は存在しなかった。 そして別れの時が訪れ、霖之助はヤンと向かい合う。 殺し合いに巻き込まれてからずっと共に行動してきた友人。正直なところあまり殺し合いという実感はなかったのだが、それでも混沌の渦中を共に生き抜いた戦友に、霖之助は別れの言葉を告げる。 霖之助「さようなら、ヤン。君とはもう少し色々話したかったけど、どうやらそれも叶わないみたいだね。 元の世界でも、息災で」 ヤン「ああ、確かに名残惜しいけど、そうも言ってられないくらい時間がないみたいだだ。 ……いつかまた再会したら、その時はブランデー入りの紅茶でも飲みながら語り明かそうじゃないか」 別れ際に交わした言葉はそれっきりで。 霖之助は幻想郷へと帰還したのだった。 殺し合いという非日常へと拉致されていた霖之助であったが、その数日間霖之助が失踪していたことに関してはほとんど周囲に気にされることはなく、経営する道具屋も問題なく再開することができていた。 幻想郷の良くも悪くも緩い雰囲気に懐かしがりながら、相も変わらず店に押しかけてくる魔理沙や新しく幻想郷にやってきた異邦人の相手をしつつ日常を謳歌する。 藤井蓮の流出した死想清浄・諧謔。一時は自らの消滅をも覚悟したが、どうやらそこまで融通の利かないものではないらしく霖之助は今もこうして普通に生活できている。 幻想郷は全てを受け入れる。それはそれは残酷なことだけど。だからって奇跡なき世界が優しいとも限らない。 だからこそ、彼が絶望したその時は、自分が彼を受け入れる必要があるのだと、霖之助は思う。 そんな昼下がり、彼の経営する道具屋に一人の客が来店する。 上も下も黒尽くめのその少年を見やり、霖之助は笑顔を浮かべ歓迎する。 霖之助「やあ、いらっしゃい。君とは前からゆっくりと話をしたいと思っていたんだ。 とりあえず紅茶でも飲むかい? この間いい茶葉が手に入ったんだ」 異郷で出会った友人、その友人から学んだ新しい趣味。二人分のカップを取り出しながら、霖之助はヤンに次いで友人となれるかもしれない少年を出迎えるのだった。
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各キャラ紹介文 [[森近 霖之助] 森近 霖之助 基本AA 各キャラ紹介文 森近 霖之助 森近 霖之助 基本AA
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作品集 創想話 タイトル 作家名 作品集 ジャンル 主要キャラクター 備考 ジョージを呼ぶぜ香霖堂 カプチーノ 36 ギャグ 文 魔理沙 霖之助 清く正しい下ネタ No Name Story 反魂 37 コメディ 文 霖之助 香霖堂店主と新聞記者のとある一日 やなぎ 46 日常 文 霖之助 河童と歯車 B・G・M 46 日常 文 にとり 射命丸文、初めての… 東山 良介 48 激甘 文 霖之助 テングランド幻想 B・G・M 49 コメディ 文 にとり 霖之助 河童と歯車の続編 天狗が下駄を脱いだなら 梅凪 53 激甘 文 霖之助 殿堂入り プチ創想話ミニ タイトル 作家名 作品集 ジャンル 主要キャラクター 備考 文霖。新聞 第1刊 千と二五五 28 日常 文 霖之助 文霖。新聞 第2刊 千と二五五 28 日常 文 霖之助 魔理沙 文霖。新聞 第3刊 千と二五五 28 日常 文 霖之助 文霖。新聞 第4刊 千と二五五 28 日常 文 霖之助 魔理沙 後書きのオマケは『半分でいいのです』 文霖。新聞 第5刊 千と二五五 28 日常 文 霖之助 にとり 文霖。新聞 第6刊 千と二五五 29 日常 魔理沙 霖之助 文霖。新聞 第7刊 千と二五五 29 日常 文 にとり 魔理沙 霖之助 連載途中 霖之助スレ タイトル スレッド レス番 ジャンル 主要キャラクター 備考 半分でいいのです 14 762 恋愛 霖之助 文 にとり 三本をまとめてちょっと修正したもの。千と二五五氏作 もしもしこちら射命丸1 15 75 恋愛 霖之助 射命丸 魔理沙 霊夢 残念な天才のオマケ有り もしもしこちら射命丸2 15 279 恋愛 霖之助 射命丸 魔理沙 霊夢 紅魔館勢 75の続き、残念な(ry 詐欺師とブン屋 17 303 コメディ 霖之助 文 てゐ えぁ~つぇるんぐの人 天から地への言葉 19 914 日常 霖之助 文 魔理沙 霊夢 電話の話。射命丸っぱい
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《森近 霖之助》 No.500 Character <第七弾> GRAZE(2)/NODE(5)/COST(3) 種族:人間/妖怪 (自動α): 〔あなたがプレイするコマンドカード〕のコストは-1される。 (自動α): 〔装備カードがセットされているあなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:+1/+1」を得る。 攻撃力(5)/耐久力(3) 「使えるかどうか、じゃない。肝心なのは使うかどうかだ」 Illustration:会帆 コメント 森近 霖之助/1弾のリメイクカード。 能力は自身のコマンドのコストを-1するものと、装備された味方をパンプアップするもの。 一つ目は普通に嬉しく、重複もするため、複数そろえることで離反工作などの高コストコマンドをうち易くなる。 二つ目は装備を多様するデッキと相性がよく、ナズーリン/7弾や蓬莱山 輝夜/5弾、寅丸 星/7弾などと相性がよい。 こちらの効果も重複するので、複数場に出しておきたいところ。 ただし彼自身は人界剣『悟入幻想』で焼かれてしまうなど耐久力に問題があるため、装備などで補完してやりたいところ。 関連 第七弾 Tactical Starter スターターデッキ星 森近 霖之助/1弾 森近 霖之助/12弾
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《森近 霖之助》 No.028 Character <第一弾> GRAZE(2)/NODE(4)/COST(2) 種族:人間/妖怪 (自分ターン)1: ターン終了時まで、〔あなた〕は装備カードが持つ「神器」の効果を無視することが出来る。 攻撃力(5)/耐久力(3) 「何時の間に店に来てたんだい?」 Illustration:仄柑 テキスト修正@2009/08/15 コメント 「香霖堂」店主。 本来伝説を所持しなければセット出来ない神器をセット出来るようにする。 今の所、神器を伝説を持たないキャラにセットする手段はこのカードと墓泥棒、天狗の小槌、国符「三種の神器 剣」(草薙剣)、ナズーリン/12弾、改良のみである。 その意味で希少な能力と言えるのだが、このカードのコスト+能力コストの3点掛かり、場に出す為の手間も掛かる。またこのカードにより神器をメインとして考えるなら、何らかのサーチ手段も用意しなければ心許ない。 特に主要な伝説所持キャラクターは自身のスペル神器の術者も兼ねている事が多い為、わざわざこのカードを使って他のキャラにセットさせるよりは普通に運用した方が楽で、なおかつ強力であったりする場合が多いのも事実である。 それでも、本来セット出来ないキャラに強力な装備をセットさせるという点から、様々なコンボが考えられる。 本人の戦闘力も結構高めで、アタッカーとして悪くは無い性能をしているので、このカードでしか出来ないデッキ構成を考えるのも一興だろう。 非戦闘員の彼の攻撃力が高いのは、「東方世界の男性は弾幕ごっこをしないだけでやはり身体能力は女性より高い」という設定に従ったかららしい。当初グレイズが0だったのも、弾幕を用いないという設定に基づいたものだろう。 コスト面で大幅に有利な天狗の小槌の登場により若干影が薄くなったかもしれない。 エラッタによりグレイズが0→2になった。 収録 第一弾 Revision Package スターターデッキ紅 関連 森近 霖之助/1弾 森近 霖之助/7弾 森近 霖之助/12弾 森近 霖之助/16弾 森近 霖之助/20弾
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直リン禁止、内容について詳しく書く事禁止、子供は見ちゃダメ、どこにあるかはググれ、幻想板・ここのコメ欄で質問するな、判らなくても人に聞かない、感想欄は様子見 ウフフのほうはスレごとに イカロはキャラ別でいいのだろうか ウフフ1スレ 2スレ 3スレ 4スレ 5スレ 6スレ 夜伽話(イカロ) ウフフ 1スレ 2スレ タイトル レス番 主要キャラクター 備考 無題 860 霖之助 咲夜 美鈴 無題 911 霖之助 咲夜 美鈴 860の続き 3スレ タイトル レス番 主要キャラクター 備考 無題 262 霖之助 レミリア 無題 832 霖之助 阿求 寂しい道具屋 853 霖之助 文 4スレ タイトル レス番 主要キャラクター 備考 恋の呪文は? 200 霖之助 慧音 無題 311 霖之助 慧音 無題 517 霖之助 レミリア 5スレ タイトル レス番 主要キャラクター 備考 無題 356-359 霖之助 文 無題 386-389 霖之助 文 359のオマケ 6スレ タイトル レス番 主要キャラクター 備考 無題 42-46 霖之助 上海 夜伽話(イカロ) タイトル 作家名 主要キャラクター 備考 紡 鵙 霖之助 紫 天狗と香霖堂 HZE-ZE1033 霖之助 文 天狗と香霖堂【弐】 HZE-ZE1033 霖之助 文 椛 天狗と香霖堂【終】 HZE-ZE1033 霖之助 文 椛 殿堂入り 八雲の巣 はみゅん 霖之助 紫 永琳の半妖研究室 はみゅん 霖之助 永琳 河童の誘惑 04E7 霖之助 にとり ファインダー越しに見えた笑顔 04E7 霖之助 文 男色文学 Jiyu 霖之助 魔理沙 雨の日に跳ねる兎 onecut 霖之助 鈴仙
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前編へ 【子煩悩】後編 寝付いた霖太郎を見ていた霖之助だが、困ったことに気がついた。 店番に行くと、霖太郎が起きたときに霖之助の姿が見えなくなってしまうのだ。 起きている時ですら、部屋にひとりで残されることを嫌った霖太郎のことである。 目が覚めたときに霖之助がいなければ、本格的に泣き喚くであろう。 少々過保護な気もするが、霖太郎はつい今朝、起きたら親がいなくなっていたという経験をしたばかりだ。 できればそのような思いを日に2度もさせるようなことはしたくない。 悩んだ霖之助だったが、結局すぐに開き直ることにした。 どうせ店番をしていても客など来ないし、知り合いはさっき来て帰っていったばかりだ。 泥棒ならこんなところの店を標的になどしないし、霊夢や魔理沙が品物を取っていくのは店番をしていようがいまいが変わらない。 ならこの子を安心させるためにここにいるのが最善だ。 いつの間にか、霖太郎は霖之助内優先順位決定戦のトップランカーに躍り出たらしい。 しばらくして、霖太郎が目を覚ました。 寝ぼけ眼をこすりながらあたりを見渡すが、霖之助の姿はない。 霖之助に置いていかれたのかもしれないと思って泣きかけた霖太郎だったが、後ろを振り返ると胡坐をかいて寝ている霖之助の姿を発見した。 パアッと笑って、霖之助のところへとことこと歩いていく霖太郎。 霖之助の顔を覗き込むが、どうやら霖之助も朝からの騒動で疲れているらしく、起きる様子はない。 む~っという顔で霖之助の膝をぺちぺち叩いたり、服を引っ張ってみるが効果はなし。 かといって部屋から出て霖之助が見えないところに行くのも嫌。 結局霖之助で遊ぶことにしたらしく、組んだ足に乗ってバランスをとってみたり、そこから飛び降りたり、首につかまってぶら下がってみたりするのであった。 さしもの霖之助も、そこまでされれば嫌でも起きる。眠い目のこすり方まで霖太郎とそっくりだ。 「おはよう、起きたのかい霖太郎」 霖之助が起きたのが嬉しいらしい霖太郎は、にへー、と笑って首に飛びついてきた。 霖之助はそれを落とさないように抱きとめると、さてこれからどうしたものかと思案を巡らせる。 この店には子供の遊具となるようなものが一切ない。 かといって本を読んでもまだわからないだろう。そして自分は歌が苦手だ。 アリスやミスティアには残って貰っても良かったかな、と考えるが後の祭り。 悩みに悩んだ挙句、霖之助はある場所に出かけることにした。 靴を履かせ、霖太郎を連れて歩くこと数十分。 どう見ても親子にしか見えない2人組みは、立派な花畑にやってきた。 「さて……」 霖之助といえども、この花畑に無断ではいるのは少々よろしくない。 まずは話を通しておこうと緑髪の少女を探していれば、向こうのほうから話しかけてきた。 「あら、霖之助じゃない。あなたからこっちに出向くなんて珍しいわね。……その子が例の隠し子?」 まさか幽香まで知っているとは。 文はたった1時間足らずでどこまで噂を広めたのだろうか。 「……一応弁解しておくが、この子は僕の実子でも養子でもないよ。 今朝起きたら、書置きと共に店先で泣いていたから面倒を見ているんだ」 「そう。それで、何の用?」 「なに、大したことじゃない。この子と君の自慢の花畑を鑑賞させて欲しいんだ。 無論ただでとは言わないよ。君の日傘が壊れたら3回まで無償で修理する。 悪い条件じゃあないだろう。もちろん花を摘んだりしないようきちんと見張っておく」 「……まあいいわよ。 その条件なら私のほうに断る理由はないし。 それにしても、どうしてここを? 私が言うのもなんだけど、他にも安全な花畑くらいあるでしょう?」 「それを言うなら魔法の森にいる所から考え直さないといけないよ。 人里なんかと比べれば危険だが、用心していればまず問題はない。君の許可ももらったしね。 それにここの花畑は、規模といい花の活力といい、幻想郷随一だ。 僕はいつまでこの子と居られるかわからないから、行けるうちに僕の知っている最高のものを見せてあげたくてね」 「……そ。まあ好きにするといいわ」 交渉は成立したようだ。 去っていく幽香の背中にありがとうと声をかけ、霖之助たちは花畑を見て歩くことになった。 これほど大量の花を見たことがないのか、霖太郎はずっと口を開けてキョロキョロしている。 さっきから見上げてばかりの霖太郎を見て、霖之助は肩車をしてやることにした。 よほど楽しいのだろう。霖太郎は体をゆすってケラケラと笑っている。 「ほら霖太郎、これは向日葵って言うんだ。言ってごらん。ひ ま わ り」 「い あ ま い?」 小首をかしげる霖太郎に、まあこんなものだろうなあ、と苦笑する。 「そう。ひ ま わ り」 「いあまいー!」 一点の曇りもない笑顔は、きっと周りの花畑が綺麗だから。霖之助が肩車してくれているから。霖之助と話しているから。 霖太郎は今、幸せに包まれていた 「ああ、ほら掴んじゃダメだ霖太郎。優しく撫でてあげないと」 それから、本当に幸せな日々が続いた。 あれほど一人の時間を望んでいたのに、今ではそんな自分は微塵も見当たらない。 食事は一回一回本当に悩んで献立を考え、全身全霊を持って作り上げる。霖太郎はどれも美味しそうに食べてくれた。 一緒に風呂に入っては、丁寧に体を洗い、湯船で数を数え、2人で歌にもならない歌を歌った。 寝るときは同じ布団で、互いにしっかりと抱き合って眠った。 知り合いに頼み込んで、人里を訪ねた。 神社を、竹林を、冥界を、紅魔館を、大蝦蟇の湖を2人で見て回った。 アリスに人形劇を披露してもらい、慧音に子供用のおもちゃで遊ばせてもらい、ミスティアの歌に聞き入り、妹紅の炎に見とれた。 店に訪れる魔理沙や霊夢、咲夜や美鈴と一緒に遊んだ。 いつも霖太郎は笑ってくれた。いつも霖之助に笑いかけてくれた。 そんな至福の時間。 だが、その時間も永遠には続かなかった。 ある日、慧音が一人の女性を連れてきた。 「……あなたは」 それは数年前、香霖堂に訪れた女性だった。 その顔を見て、霖之助は当時の会話を思い出す。 ―――人と妖怪は幸せに添い遂げることができるか……と?――― ―――はい。こちらの店主様は半人半妖と伺いましたので――― ―――……古来、人とその他の存在が交わった例はいくらでもありますし、あなたに後悔しない覚悟さえあるなら、きっと幸せになれるでしょう。人間だった母からの受け売りですがね――― 「店主様には本当にご迷惑をおかけしました。……申し訳ありません」 事情はこうだ。 妖怪と愛しあうこの女性は、将来に不安を覚え、妖怪と人のハーフである霖之助に相談しに来た。 自分と同じ存在を生み出すことに抵抗はあったが、今は自分の頃とは時代が違う。そう考えた霖之助は、肯定的な意見を述べた。 その霖之助の言葉がきっかけとなり、妖怪と女性は目でたく結ばれ、霖太郎が生まれることになった。 不幸だったのは、女性の家が由緒ある名家だったこと。そして、その妖怪が人と偽って婿入りしたこと。 ある日、霖太郎の父が妖怪であることを知った当主は酒の席で不意を打ち、妖怪は半死半生で打ち捨てられた。 流石に幼子である霖太郎を傷付けるのは忍びなかったらしく、女性の隙を狙って連れ出し、腕利きを雇って魔法の森まで捨てに来たらしい。 霖之助が相談を受けたということは、霖太郎の父について調べる内に知ったようだ。 責任を取れという置手紙は、妖怪の血を引く子供が生まれるきっかけとなった責任を取れという意味で書いたということだった。 今回のことで、女性は生家と縁を切ることにしたらしい。 今日まで迎えにこれなかったのは、霖太郎の父が一命を取り留めるまで看病していたからだそうだ。 「あまり人里と付き合いのない家のことで、私も気付かなかった。……すまない」 「……随分勝手な話だ」 「もちろん知っていればなんとしても止めました。しかし、まさか彼のことが知られるとは思っていなくて……」 「……そうじゃない。 僕の言った覚悟とは、隠し通す覚悟のことなんかじゃない。 周りに妖怪と添い遂げることを打ち明けて、反対されても引かない覚悟だ。 生家を追われ、妖怪と子供、3人で暮らすことになっても、後悔しない覚悟だ。 生家での生活のために、妖怪と惹かれあったことを隠すような覚悟で……妖怪の子が欲しいなど……」 彼女にも事情があっただろうことはわかっているが、怒りをこらえきれない霖之助。 「……」 反論は無意味だとわかっているか、女性も何も言い返してこない。 そして、動いたのは霖太郎だった。 「……うー」 女性の前に立ち、通せんぼをするように手を広げる霖太郎。 霖之助が母をいじめているのだと思ったようだ。 それを見て、霖之助の胸に去来した思いは、霖太郎に選ばれなかった悲しみでもなく、怒りでもなく、……安堵だった。 少なくとも自分は霖太郎に好かれている。自惚れではなくそう確信している。 だが、霖太郎はその自分を睨みつけてきた。誰でもない、母を守るために。 それは、この女性が霖太郎を大切に育ててきた証拠だ。 いくら優しくされても、本心から愛されていなければ子供はここまで母を慕うことはないだろう。 「……どうやら、僕は振られてしまったようですね」 「店主様……」 「この子を見ればわかります。あなたがどれほどこの子を大切に育ててきたか。 だから、もう僕から言うことは何もありません。 ……ただ、約束してください。もう2度とこんなことは起こさせないと。 そして、この子が大きくなったら伝えてください。 ……この子のことを、実の子のように大切に思っている男が、ここにいることを」 「……ありがとう……ございます」 そして、女性は霖太郎を抱き上げる。久しぶりに母に抱かれ、霖太郎は嬉しそうに笑った。 だが、女性が霖太郎を抱きかかえたまま去ろうとすると、その顔は不安そうなものに変わった。 あー、あー、と叫んでは霖之助に向かって体を乗り出し、届かぬ手をそれでも届けといわんばかりに伸ばしてくる。 女性が香霖堂から遠ざかるにつれ、その声は悲痛な泣き声へと変わっていった。 「……っ」 火がついたように泣きつづける霖太郎の姿に、胸がつぶれそうに痛む。 この数日、いつも笑っていた顔がゆがんでいるのに耐えられない。 許されるなら今すぐ駆け寄って抱き寄せてやりたい。 力づくで霖太郎を奪い返して、自分が育てるのだと叫んでしまいたい。 だが、そんなことはできるはずもない。なぜなら、親と暮らす幸福を霖之助自身も知っているから。 だから、まるで振り切るかのように、泣き喚く霖太郎に背を向けた。 そんな霖之助の姿に、霖太郎はさらに強く泣き叫ぶ。 そして、無限にも思える地獄のような数分間が過ぎ去り、後には慧音と霖之助が残された。 「霖之助……」 肩を震わせている霖之助に声をかけるが、霖之助は振り向かない。 「すまない……今だけは……そっとしていてくれ……」 向こう側を向いているため、霖之助が泣いているのかどうか慧音にはわからなかった。 抱きしめてやることもできたが、今の霖之助は慰めを求めてはいないだろう。 霖太郎と分かれた悲しみを、誤魔化すことなく受け止めようとしているはずだ。 霖之助の握り締めた拳から、赤い雫が一滴地面に滴り落ちた。 それから数十年の後、香霖堂を頻繁に訪れる、店主に良く似た若者の姿があったという。
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《森近 霖之助》 No.500 Character <第七弾> GRAZE(2)/NODE(5)/COST(3) 種族:人間/妖怪 (自動α): 〔あなたがプレイするコマンドカード〕のコストは-1される。 (自動α): 〔装備カードがセットされているあなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:+1/+1」を得る。 攻撃力(5)/耐久力(3) 「使えるかどうか、じゃない。肝心なのは使うかどうかだ」 Illustration:会帆 コメント 森近 霖之助/1弾のリメイクカード。 能力は自身のコマンドのコストを-1するものと、装備された味方をパンプアップするもの。 一つ目は普通に嬉しく、重複もするため、複数そろえることで離反工作などの高コストコマンドをうち易くなる。 二つ目は装備を多様するデッキと相性がよく、ナズーリン/7弾や蓬莱山 輝夜/5弾、寅丸 星/7弾などと相性がよい。 こちらの効果も重複するので、複数場に出しておきたいところ。 ただし彼自身は人界剣『悟入幻想』で焼かれてしまうなど耐久力に問題があるため、装備などで補完してやりたいところ。 関連 第七弾 Tactical Starter スターターデッキ星 森近 霖之助/1弾 森近 霖之助/12弾
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こうりんどうてんしゅ りんのすけ 香霖堂店主、霖之助 1白 伝説のクリーチャー ─ スピリット・人間 1/1 習合(森近 霖之助) (ゲーム中、このカードは「森近 霖之助」という名前である。) 1緑青:香霖堂店主、霖之助はターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける。Xは場に出ているアーティファクトの数に等しい。この能力は、各ターンに1回のみプレイできる。 香霖堂店主、霖之助が場に出たとき、あなたの墓地にあるクリーチャーでないアーティファクト・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。 33版の 244 [部分編集] サイクル 同人ゲーム、東方Projectの登場人物を元ネタにした、習合を持つ2マナ1/1の伝説のクリーチャー。 いずれも友好色のマナによるパンプ能力を持つ。霖之助は書籍主人公。 楽園の巫女、霊夢 普通の魔法使い、魔理沙 小さな百鬼夜行、萃香 香霖堂店主、霖之助 境界の妖怪、紫 イラスト _______  ̄二つ )、_ _,. -'" `ヽ、____ ,.'" < , ' γ 、 -、 、 `, .,' ノ_ ハ ハヽ、ヽ i ハ i ゝ i' く レ イ,.--=.、ハノ_イ、ハノイ´ i i ヘイハ'゜ _ノ⌒i Lォ.!ハ ノ ハ |  ̄ 、`ー-'l | |,.イ λ ゝ. -_- ハ リ レヘハ イiヽ、 /iノ __,.-.イ V L_ゝ、ニT´、!/ γ ヽ \ \_ _/ / i `゙r、 / i〉 \ y' / |/ _.〉_ i _,,...--...,,ヽ / / /| Y ',. ,.イ、 / / / .|、 ', ハ! ._ヽ!イ__イ____/___yゝ、ヽ, ', r '"´ `', ', ', ヽ!